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千葉大学学術成果リポジトリ
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2024-06-30
18:33 集計
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説明
S09138137-22-P013
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655 KB
273
基本情報
データ種別:学術成果リポジトリ
タイトル
研究領域としてのスポーツ文化
タイトルの別表記
Sport as an academic field of study
作成者
杉山, 英夫
作成者の別表記
SUGIYAMA, Hideo
内容
[はじめに]日本体育学会が設立されて既に半世紀近くたつ。その間、会員数は増加の一途をたどり、既に7,000名近くを数え、組織も各専門分科会に細分化されてきた。とりわけ、その分科会がそれぞれ独立学会化しつつあるのが最近の顕著な傾向である。このように一つの学会として、他に例を見ないほどの巨大化と独立化という一見あい矛盾するような現状に対して、体育学会も第46・47回大会において、学会本部自らがこの問題に関わるシンポジウムを企画してきた 14)。そこでは、体育学ないしは体育学会のアイデンテイティが問われていると言える。このことは、第46回大会の体育原理専門分科会において企画されたシンポジウムのテーマである「『体育』の名称論議」とも密接に関わってくる問題、即ち、研究領域の内実の問題である。例えば、体育学会の体育原理専門分科会の発表内容を見ると「体育」だけではなく、教育との関連性を関節的には問わない「スポーツ」それ自体の文化性を探求するものも含まれる。しかし、これはスポーツの文化性そのものを探求する領域が存在せず、従ってその成果を発表する場が欠如しているためではない。なぜなら、既に「体育・スポーツ哲学会」という独立学会が存在して20年近くたつからである。逆に、体育・スポーツ哲学会において、学校体育の問題が問われてもいるのである。両者間に関連性があることは言うまでもない。しかし、実際には、両者の特質及び相違が曖昧のままにされているためにこのような状況にあると言わざるを得ない。この問題は、体育学会の他の専門分科会と関連独立学会との関係についても言える。例えば、スポーツ史学会が設立されて10年がたち、他の学問領域の研究者との積極的な交流を図りながら、スポーツ文化の史的研究が活発になされてきているが、体育史専門分科会との関連が明確になっているとは言い難い。スポーツ史学会でも体育史研究の発表は見られるし、体育史専門分科会の定例研究集会でスポーツ史研究に関わるシンポジウムが企画されてもいるのである。このような問題は、各研究領域の明確化が未だになされていないというだけでなく、より根源的には、「体育」及び「スポーツ」の概念規定が明確になされてこないままにきたことに真の原因があるといえる。このことを端的に示しているのが、未だに使われることがある「体育・スポーツ」という表記である。これら二つの用語が併記されていれば、一般的には、二つは同様のものという印象をあたえる 注1)。そこで本研究では、体育とスポーツとの概念の相違に留意しつつ、特に、研究領域としてのスポーツ文化に焦点を当て、これまでその研究領域が不明瞭となってきた経緯と現状を批判的に検討することにより、研究領域の明確化と今後の可能性を論ずるものである。
[ABSTRACT] The aim of this paper is to discuss sport as an academic field of study not from natural scientific but cultural viewpoint. There has occurred confusion in the field of study of physical education and sport. For instance, sport as culture is discussed in the study of physical education, and school physical education is discussed in the study of sport. Needless to say, both fields are closely connected. However, confusion originally results from the lack of the consciousness of their conceptual difference. Therefore, the study of sport as culture should accompanies the framework of education or physical education. Regardless of this situation, there has appeared the possibility of the study of sport as a new field. This possibility originates both from the active relation between scholars of the field of sport and of other fields, and from the presentation of new viewpoints and approach in other fields of study. Therefore, whether sport as an academic field of study can establish its own and new field of study or not, is, first of all, based on whether sport is discussed in the right relation to its relevant fields of study, and so on whether sport as a field of study can contribute to the study of its related fields by giving new knowledge.
ハンドルURL
https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/107181/
フルテキストへのリンク
https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/107181/S09138137-22-P013.pdf
公開者
千葉県体育学会
公開者の別表記
Chiba Society of Physical Education
NII資源タイプ
学術雑誌論文
ISSN
09138137
NCID
AN00241194
掲載誌名
千葉体育学研究 = Chiba Journal of Physical Education
巻
22
開始ページ
13
終了ページ
18
刊行年月
1998-06-18
著者版フラグ
publisher
カテゴリ
千葉体育学研究
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DCMI資源タイプ
text
ファイル形式 [IMT]
application/pdf
言語 [ISO639-2]
jpn
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