ダウン症児に対する就学直後の平仮名入門期指導の一事例 : 間違った書字パターンが定着していた特別支援学級在籍児童への介入を中心に

Case study of reading and writing instruction for child with Down syndrome

[要約] 就学に伴い平仮名の学習が始まったダウン症児童（特別支援学級）に対して，書き・読み・アナグラムなどを中心とした臨床指導を行った。本児においては，家庭での学習により間違った書字パターンが定着しつつあったが，本児の持つ衝動性や知的能力の状態から，家庭・特別支援学級での修正が難しい状況にあった。介入では本児に対して嫌悪的な手続きを極力避けるべく，ひらがなの各パーツのなぞりを継次的に展開させる「プラカード」の教材を軸に，最小限の身体ガイダンスを用いて，修正を行った。その他，本児に対する平仮名単語の読み指導の結果も示した。事例を通して，書きに対する修正方略の効果ならびに，小学校就学という節目での教科学習の支援の在り方について，考察を行った。

https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/109595/

https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/109595/S13482084-69-P217.pdf

千葉大学教育学部

Chiba University. the Faculty of Education

紀要論文

1348-2084

AA11868267

千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University

69

217

222

2021-03-01

10.20776/S13482084-69-P217

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教育学部研究紀要