改善を提言される衛生と民俗 : 生活改善同盟会指導書からの考察 Ⅱ

Suggested improvement for hygiene and folk custom : Consideration from the guidance document issued by the lifestyle improvement association 2

[要旨] 本稿では1920年～30年代、国民の通俗教育（社会教育）を行う実施母体であった生活改善同盟会刊行による指導書（『生活改善の栞』と『農村生活改善指針』）に記された「衛生」に関わる生活改善指導について、考察を行いたい。生活改善指導における「衛生」に関わる考え方は、「病気の予防と健康」を目的としたものである。では「衛生」に関わる人々に対する具体的な生活改善指導はどのようなものであったか。本稿では、両指導書に見られる「衛生」に関わる記述を比較して、人々の日常生活に「衛生思想」が埋め込まれる感覚について、そして「衛生的」とされることばの受容について、あわせて考察を行いたい。また生活改善同盟会設立の趣旨の中に「国民の覚醒を促し思想を善導する」と記されているが、「思想を善導」することと、旧来より人々が行ってきたさまざまな民俗慣行との関わりについて覚書として記しておきたい。

https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/104920/

https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/104920/S24326291-P025.pdf

千葉大学国際教養学部

Chiba University. College of Liberal Arts and Science

紀要論文

24326291

AA12777600

千葉大学国際教養学研究 = Journal of Liberal Arts and Sciences, Chiba University

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2018-03-31

10.20776/S24326291-2-P25

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千葉大学国際教養学研究 (ONLINE ISSN 2432-6291)